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【新体操】優れたクラブ/先生/コーチの選び方ー必須チェックポイント(実体験ベース)を暴露

良い新体操クラブ、良い指導者を見つけるには?

かなり長い間、ある新体操クラブの選手コースにてお世話になりました。『そんなに長い間習ったということは、相当よいクラブだったんだね』と思われますよね?

...答えは伏せさせていただきますが...

新体操界は非常に狭い世界で、指導者同士の関係性が想像以上に活動に影響するスポーツです。そして、もし「移籍したい」となった場合、お住まいの地域によっては、引っ越しでもしない限りとても難しいことだったりも…(移籍をお考えのかたは、『【新体操クラブ移籍】本気で検討するタイミングと判断基準とは?ー移籍前に試しておくことー - 学びのシェア。』をご参照ください)。

新しい習い事として新体操をご検討の場合、どうか慎重に

↑ おばあちゃんも一緒に新体操クラブ検討中

この記事では、私自身の経験と他新体操クラブのママ達の情報を基に、ご検討中の新体操クラブが「良いクラブ、良い指導者」であるか判断するためのチェックポイントを詳しくご紹介したいと思います。

【目次】

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優れた練習環境がある

100%新体操に適した環境で常に練習ができているのは、きっとオリンピック選手くらいしかいないと筆者は思っています。それくらい、新体操の練習環境を整えることは難しいと重々承知の上、優れた環境であるポイントをご紹介します。

天井の高い体育館

大会に出場するレベルの選手たちが、天井の高い体育館でどの程度練習する機会が設けられているかは非常に重要なポイントとなります。

小学校高学年になると、天井の低い体育館では天井に手具が乗ってしまったり引っかかったりしまったりして、ただでさえお高い手具をもう一つ調達しなければならなくなってしまったなんてトラブルも。

2022年からの新ルールでは、手具の投げが高ければ高いほど加点に繋がることになっています。選手の身長の2倍はもはや当たり前。手具を高く投げれば投げるほどその間に様々な回転を入れて点数を稼ぐのです。

そんな中、天井の低い体育館がメインのクラブですと、最も多く練習をして精度を上げる必要のある投げの練習ができず、苦しむことになってしまうかもしれません。

\新体操の採点ルールについて詳しくはこちら/

oyakudachitai.hatenablog.com

体操競技用マットを一部でも所持している

体操競技は、13m×13mのマット上で行います。

しかしこのマット。320万円するそうです。

prtimes.jp
準備や片付けにも一苦労。大きいし重いしでスタッフや選手が総出で丸めて運ぶ大仕事となります。外部から借りた場合なんて、トラックをレンタルしなければならない程。

よって、この競技用マットフルサイズを所持しているクラブや市区町村は、ほぼないという感覚。

でも、皮肉なことに本番はいつもこのマット上で行われます。

本番の感覚に慣れることができるよう、マットの一部でも良いのでクラブ負担で所持してくれるクラブがあると素敵なのですが・・・。

prtimes.jp

✳︎こちらは個人用の小さなマットで、大会用のマットと同じ素材で出来ています。私の知る限り、購入できるのはこちらの企業だけです💦

鏡がある

娘は、練習時に鏡があることが残念ながらほとんどありませんでした。新体操は、バレエ要素が沢山詰まっている競技です。

バーと鏡のないバレエ教室ってなかなかないですよね?

自分の姿を鏡で確認できた上でご注意をもらうのと、自分の姿を確認できないでご注意をもらうのでは、当然前者の方が非常に効率が良くストレスも少ないです。

娘は、動画を撮ってもらったりして自分の姿を確認していました。そのため、不本意ながらも早期にスマホを導入することとなってしまいました^^;

\150cmくらいの幅があると、全身が綺麗に入ります/

指導者の血縁者がクラブに存在しない

最もトラブルの多い例は『指導者とその娘』

我が子がかわいいのは万人に共通することです。知らず知らずのうちに我が子に特別待遇してしまった(あるいはそう見られてしまった)せいで勃発したトラブルは、新体操に限らず様々な競技のクラブチームで発生している様です。

特に新体操は、芸術の要素が多く、ルールも複雑で一般人が理解・判断するにはとても難しい競技です。知識のない保護者に対して、採点結果の根拠なんていくらでも作れてしまうのです。

明らかな身体難度の差や技術レベルの差が見て取れれば周りも納得するのですが、トラブルが勃発する場合は大抵お嬢様と大差がない、あるいは、他のメンバーの方が明らかに魅力的である場合が多い様です。

同じクラブの名前で大会に出場できる選手数は、大会によって異なるとはいえ上限が定められています。

「うちの子の方が上手なのに、なんでいつも大会に出場できるの?娘だからじゃない?」

と、なってしまうわけですね。

所属しているクラブ生や保護者に事前に確認してみると良いかもしれません。もし存在した場合、以下の要素を確認すると良いでしょう。

  • 血縁者のクラブ生が幅を利かせていないか(わがまま&強引タイプ要注意)
  • 血縁者のクラブ生が、他のクラブ生が担わないような指導者の仕事を手伝っていないか(生徒のプライバシーが筒抜けの場合あり)
  • 血縁者がいることによって他の家庭に迷惑がかからないよう、指導者が意識・配慮する人間性を持ち合わせているか
  • 他のクラブ生の前で血縁者を叱ることができるか(平等に接することができる)

雰囲気が良い

所属するクラスによるかもしれませんが、練習中におしゃべりをしたりヘラヘラ笑っているというのが「雰囲気が良い」というわけではありません。

あくまでも筆者の見解ですが、雰囲気が良いクラブのチェックポイントは以下となります。

  • 練習はビシッと行い、合間の休憩には笑顔が見られるメリハリ
  • 保護者や指導者への挨拶が爽やか
  • 演技に笑顔がある

基本、クラブ内に不穏な空気があると、誰に対しても爽やかな挨拶ができる清々しさが生まれませんし、必然的に笑顔も少なくなります。

 

指導陣が信頼できる

新体操は、もし本格的に練習するとなれば、他の競技に比べて特に時間を要するスポーツとして知られています。下手したら学校の次に長い時間を一緒に過ごすことになるかもしれない指導者が信頼に足る人物か否かを判断することは、非常に重要です。

以下に、そのチェックポイントを列挙します。

学生指導者は演技構成や振り付けに関わっていても補助である

学生指導者(学生バイト)でも技術があるのであれば指導や振り付けを是非してもらいたいですよね。

しかし、主担当で行っているのであれば、かなりリスクがあるので気を付けた方が良いでしょう。学生ですので、第一優先は学業。学校の状況によって「今までできていたものができなくなった」というようなことは、毎年起こり得ます。

学生バイトが主担当の場合、学生指導者の都合によってクラブ生が振り回されることになります。曜日や時間、最悪の場合大会用の演技の構成や振り付けに影響を及ぼすことも。

学生バイトに素晴らしいコーチがいたとしても、主担当ではなくあくまでも補助的な役割であることを確認することは必須事項であると言えます。

開設クラスと料金を公開している

「どんなクラスがあって、そのクラスに所属するとどの程度の費用がかかるのか」公にしっかりと明示されているということはとても重要です。

当たり前のことかと思うかもしれませんが、集客を考慮して、あまりにも高いお月謝やプラスαの費用を開示することに消極的なクラブも残念ながら存在します。

特に、新体操の競技コース/選手コースというのは、高額なお月謝(平均3万円程)以外にも大会への出場費用や衣装 etc.、非常~にお金がかかります。

もし、お子様が「選手クラスに行くつもりないし」「~ちゃんと一緒で楽しい!」という雰囲気でも、長く続けていれば分かりません。

蓋をあけたらビックリ!なんてことがないよう、始めるときから「万一大会に出る様になった場合」に備えて知っておくこと・準備をしておくことをお勧めします。

料金をしっかりと公開していない場合、最悪の場合その時の状況や指導者の都合で値踏みされてしまうこともありますので、とても危険です。

そもそも公にするホームページ等が存在しない場合は、すぐに紙ベースで用意してもらえるかどうかが判断材料となるでしょう。

\新体操のお月謝やその他費用はこちらに包み隠さず公開中/

oyakudachitai.hatenablog.com

体操競技歴・受賞歴・資格を公開している

新体操クラブを立ち上げるのにも関わらず、これらの情報を明らかにしていないというのは、残念ながら自身の経歴への自信のなさの表れと言えるでしょう。

もちろん、素晴らしいアスリートでなくとも、素晴らしい指導者となる例も多くあります。しかしその場合は、往々にして勉強家である指導者がほとんどです。

大切な子供達を預かる指導者として、最低でも所持資格くらいは公開している方に誠実さを感じます。

ホームページがある

今の時代、ブログでもSNSでも良いので、インターネット上に情報を公開しているクラブが良いですね。そして、それらがしっかりと更新され、運用されていること。

運が良く口コミ等が得られれば、そのクラブの指導者が信頼に足るかを判断する材料になるかもしれません。

ネット上に口コミがない場合は、周辺の人脈を活かし、最新情報を自分からキャッチしに行きましょう!...なんだかんだで、これが最も信憑性のある情報かもしれませんね…。

クラブの実績がある

新体操には、クラブ主催のものすごく小さな大会から全国大会まで、数多くの大会が存在します。検討中のクラブが【どのような大会に出場し、どのような結果を残しているのか?】をしっかりと確認しておきましょう。

指導者の間では、

「子供達が、指導者が掲げる目標・想い以上の結果を残すことはない」

と、よく言われています。

「楽しくやろう!」「大会に出ることが目標!」「何事も経験!」

これらの言葉は聞こえは良いですが、その言葉の裏をよーく読み取る必要がある場合もありますので、注意してください。

指導者が高い目標をもって、日々のひとつひとつの練習にしっかりと目的意識を持ちつつ取り組んでいるか否かは、大会の結果に直結していきます(もちろん、本人の努力も大いに関係しますが)。

歴史の浅いチームには難しいことかもしれませんが、意識が高いか否かは、直接お話して人となりを拝見すればある程度察知できるかもしれません。

各家庭における協力の必要性を素直に伝えられる

新体操は毎日の柔軟に加え、家庭での継続的な練習が大いに結果に関わってきます。

忙しいご家庭が多い昨今を考慮し、「大丈夫ですよ~」「そこまでやらなくてもいいですよ~」「そのうちできるようになりますんで~」と、軽く流してしまう指導者には注意が必要です。

子供が望む目標を実現するために、家庭で必要なサポートを具体的に指導することも指導者にとって非常に大切な役割。

ごまかすことなく、伝えにくいことも誠実に丁寧に伝えてくれる指導者が誠実で信頼に足る方だと判断できるでしょう。

\華やかな新体操の理想と現実のギャップについてはこちら/

oyakudachitai.hatenablog.com

まとめ

どのスポーツでも共通することかもしれませんが、「もっと一生懸命やりたい!」「選手になりたい!」「結果を残したい!」お子様がそう望んだとき、なるべく心身の負担なく自然にその道に進める環境を作っておくには、かなり慎重な検討が必要になります。

長年新体操に携わった保護者の一員である筆者の思う、新体操特有のチェックポイントー"これから"の皆様のお役に立てますように。

また、これから新体操に携わる保護者の皆様も、新体操は、日々の練習だけでなく、大会や発表会に向けての準備、送迎(荷物がとんでもなく多い)においても、家庭のサポートが必要不可欠であるスポーツであることをしっかりと理解した上で入会することをお勧めいたします。

更に、特にお子様が小学生の場合、相当なレッスン数と時間がない限り、ただ通わせているだけで上手になることを期待してはいけないスポーツであるということも併せて肝に銘じていかなければなりません。

とても大変な競技ではありますが、技術を身につけ、選手としての演技を見ることができるようになった時の感動には、素晴らしいものがあります

これから新体操に携わる皆さんが、信頼のできるクラブ・指導者と共に楽しく充実した新体操ライフを過ごせるよう心よりお祈りいたします!!